お知らせ
平成22年4月12日 テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」 技あり!ニッポンの底力において取り上げられました。
「技あり!ニッポンの底力」
誰の手にも馴染みます。
こちらの工場で作られるもの。
社員コメント:「幸せを運ぶお手伝いがでればなぁと思っております。」
ニッチな市場でトップを走り続ける
『幸せを運ぶもの』とは。
「技あり!ニッポンの底力」
ニッチな市場で極めた物作りとは。
香川県・善通寺市。ここに身近なもので業界ナンバーワンの企業がある。それは紙袋…についている把手。
年間3億本といわれる取っ手市場で6割のシェアを持つ。
技あり!ニッポンの底力
第231回 樹脂を自在に操る
松浦産業の始まりは酒樽に使われるわらのロープ作り。
時代の流れはわらから合成樹脂、1966年ポリエチレン製のロープ生産を始めた。
その5年後、紙袋の取っ手というニッチな市場に参入した。
しかし、
社長コメント:「取っ手もすべて中国に取られてしまうというような危機感はありました。」
多様化する紙袋の取っ手。技術力とスピードで乗り切った。
社員コメント:「これが原料のポリプロピレンという樹脂になります。」
色落ちする紙から樹脂の取っ手に。
アメのように溶かした樹脂を風船のように膨らませるという。
社員コメント:「膨らまして上に引っ張り上げることで強度を持たせます。」
送り込む空気の量で大きさや強度を調節。膨らませた樹脂はローラーで2枚合わせに。この状態を型で切り取るとスーパーなどで使うのレジ袋になるという。
次に取っ手のサイズ毎に切る。
温度を変え、引っ張る度合いを変えることで、軟らかいものから硬いものまで 風合いの違う紐を作り出す。
さらに引っ張ったことで強度を増した樹脂の紐が出来上がある。
紙袋の取っ手は更なる工程に。
樹脂の紐にヒネリを加え、さらに丈夫にする。ヒネリを加えた3本の紐を1本に組み合わせてロープ状の紐をつくる。この時真ん中に熱風を吹きかけることで3本の紐を接着している。
社員コメント:「これで紙袋の取っ手の紐の部分が出来上がる訳ですね。」
おなじみの取っ手。
ソフトな手触りが特徴だ。
さらに作業工程は変えず、素材や技術を応用することで、こんなものも。
タイヤ用のラッピングテープや家庭用の荷造りテープ、地球に優しいトウモロコシ原料のテープなどを次々に作り出した。
こちらでは樹脂を溶かして金型で加工。すると留め具付きの取っ手が出来上がる。
更にはこちら、溶かした樹脂を糸状にしている。
社員コメント:「120本の繊維のような樹脂がずーっと流れていてこれが紐の元になります。」
紐を編み込むための樹脂の糸。
この糸を機械で編み込む。
すると、高級感溢れる組紐が出来上がる。
時代に合った取っ手、
それは中国に負けない技術とスピードを活かした物作り。
ここに技あり!『樹脂を自在にあやつることで、進化する取っ手の見た目や強度、風合いを自由に作り出す。』
更に進化は紙袋の取っ手を超えた。シールを貼るだけで缶ビールなどの重いケースを持ち運ぶ取っ手も開発。
社長コメント:「日本の中で十分やっていけるだけのマーケットがある。日本のこういった特徴である取っ手というものは、残ることは間違いなく確信しております。」